っふぃろらぼ

自己顕示欲を満たす傍ら、ちょっぴり文化興進できたら良いなぁとか夢見るブログ

映画『打ち上げ花火、下から見るか?横からみるか?』感想

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(http://www.ntv.co.jp/shishakai/uchiage/)

今話題のこの映画、先日友人と劇場で観てきました。

筆者は前情報ほとんどゼロで劇場へ足を運んだわけですが、そこのポスターに書いてあったキャッチコピー「繰り返す夏休みの1日」で初めて「あっ、ループものなんだ」と知りました。

 

 

◆シナリオについて

個人的にループものや時間遡行ものはとても好みだったので割とわくわくしながらポップコーン、塩にするか?キャラメルにするか?考えてました。

ですが思っていたほどループ感は強調されませんでしたね。それはそれで観やすくて良いと思います。ストーリー自体は難解でもなく、あまり構えずに観ることができると思います。少し難しいのは結末ですかね。

実は数少ない前情報として「『君の名は。』の感覚で観てはいけない」「感動の涙は無い」「ムズイ」というようなことをSNS上で見かけていたのですが、そうでもないような気がします。筆者は感動しました。『君の名は。』は観てないのでわかりません。

 

この映画、全体を通しては、切ない一夏の思い出、という感じでしょうか。綺麗な青春物語ですね。

 

 

◆キャラクター/キャストについて

後日公式サイトを見て知ったのですが、これ主人公はみんな中学一年生なんですねえ!高校生かと思っていたので中学生というだけでもビックリ。それも一年生だとは。

...うーん、でもやっぱり高校生には見えない...ですかね?なんだか自分でもわからなくなってきました。シャフトの作画によくみられる身体や顔の表現がより成熟感を出しているのかもしれませんねぇ。

というか、観る前まではおねショタなのかと思ってました。

しかしヒロインの方が主人公よりも身体的にも精神的にも成熟しているという表現はやはり第二次性徴期特有のものということですかね。

 

さて、色々言われているキャストについてですが。

この映画に限った話ではありませんが、アニメ映画の声優に人気俳優・女優を起用することはあくまで個人的に好きではありません。やはり作品の良し悪しよりも俳優・女優の人気で売っているような気がしてしまうのです。『夜は短し歩けよ乙女』の主演に星野源が選ばれたのも納得はしていません。

f:id:st_lucies:20170821133053j:plain(http://tower.jp/article/news/2017/03/23/n102)

俳優・女優でも、声優としてふさわしい仕事を果たせるならばまだよいのですが...

しかしながら、今作は観たところ憂慮していたほどではありませんでした。主に菅田将暉の棒読みの話をよく聞くのでその点を心配していたのですが、その微妙な棒読み具合が意外と役にマッチしていました。感情表現に乏しく、なんとなく周りについていけてない思春期というか、そんな。筆者はあまり気にせず観れましたね。

あと広瀬すずは声がかわいい。

 

 

◆作画について

これも何かと言われているようですが。筆者は作画には寛容なほうなのであまり不満は抱きませんでした。

ただこれも今作に限った話ではありませんがやはり3DCGを人物に適用すると違和感が残りますねぇ。圧倒的に労力が減るのはわかりますけどねぇ。

作画問題に関してはやはり予算や期間などの様々な要素が関わってくるのだと思います。

 

それから、今回も劇団イヌカレーさんが活躍してました。今作にも「ちょっぴり奇妙」な雰囲気がありまして、イヌカレーさんの得意分野かなぁ、などとにわかながらに思ってました。

 

 

◆客層について

シアター内に入って軽くびっくり。座席を一望するとなるほど本当にチャラめのカップルばっかりでした。口説き中なのか付き合いたてなのか分かりませんが予告やCMの段階から女性に逐一話しかけてる男性とか。観る映画によって客層もこんなに変わるんだなぁと感激しました。

 

 

◆まとめ

筆者は映画だけ観て原作を読んでいないのですが、とりあえず、綺麗な話だなぁ、と思いました。

やはり青い夏、というものはいつまで経っても良いものですねぇ。主人公もヒロインも、こういう経験を通じてやがて大人になっていくのだなぁと思うと感慨深い。

他方、結末や物語中の端々など考察の余地がある部分もあり、私のような考察厨も楽しめる内容になっていると思います。

また、主人公やヒロイン以外のクラスメイト等の心情もいろいろ探りを入れてみると楽しいものです。甘酸っぱい心境を思うとすこしジーンとくる。

 

そんな感じで、今作は「シンプルな青春物語」と「複雑な世界観の物語」の中庸を行くような、良い塩梅の映画といえそうです。前者が好きな方は後者の世界を少し覗くような感覚で。後者が好きな方は前者の世界に少し浸るような感覚で。それぞれ楽しんでいただけるかと思います。