っふぃろらぼ

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資料―レーウの『宗教現象学入門』

現在、Gerardus van der Leeuwの『宗教現象学入門』を読んでおりまして、その第一章「神」の中で取り上げられている世界の宗教現象の例が割と豊富に感じられたので、ここにメモがてらまとめておこうと思います。

創作の資料にもなるかなぁとか思います。

 

Leeuwは20世紀前半の人物で、今回筆者が手に取った田丸徳善・大竹みよ子訳書においても現在であれば鍵括弧を付けて表記されるところの単語(例えば「未開」)に鍵括弧がついていないものですから、少々西洋中心主義的な考えがまだ強い背景が伺えます。

従って、論に多少の偏りが感じられる部分もありますが、彼の提案する宗教現象学の方法自体は至って構造主義的で、宗教進化論を肯定しませんし、各現象に優劣をつける考えは主張されていません。

ここを以て、筆者は個人的にこの著書をある程度「信頼できそう」というように感じています。

 

それから、これは当然ですが、ここに挙げられる例は決して網羅的なものではありません。さらには本書に挙げられている例を全て記したものでもありません。よってここでの現象群に地理的偏りや多寡を見出すのはやや非合理的かなぁと思います。

また、以下に掲載する画像は原則として本書の各節に則っていますが、節を跨いで言及されている例もあるので厳密に各節に帰属するものではありません。

あと、⑩の「メキシコ:死者の日」は当記事の筆者が独断で加えたものです。

※表題のあとの()内が節番号と題名です。

 

 

①ディナミズム(3-原始的な力)

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②一元論(4-思弁的な力)

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③呪物崇拝(5-力ある物――呪物崇拝)

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自然宗教(6-力ある世界――聖なる木,石,水,火)

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⑤天体崇拝(7-天と天体)

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⑥動物崇拝(8-聖なる動物)

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アニミズム(9-意志と形態――アニミズム)

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⑧父母崇拝(10-母と父)

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⑨救世主信仰(11-救世主)

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追記:ラテン語において、助ける:juvo, 若者:juvenis の類似性がある

⑩祖先崇拝・王崇拝(12-祖先と王)

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⑪霊鬼・天使信仰(13-霊鬼と天使)

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⑫瞬間神・特殊神(14-形態と名称)

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⑬最高存在(15-最高存在)

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多神教(16-多神教)

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追記:一神教とは、単にある神が人間にとって従事可能な唯一のものと捉えられ、そこに思慕と力が集約された多神教にすぎない?→これは拝一神教。聖書においてはモーセの召命から唯一神教へ移行したとされる

 

[出典]

Gerardus van der Leeuw, 宗教現象学入門, 田丸徳善、大竹みよ子 訳, 東京大学出版会, 1979

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